軽量ランドセル徹底解説。話題のリュッセルの重さや素材とは
近年話題に取り上げられる、「ランドセルが重すぎる」問題。
各ランドセルメーカーはこの問題に対応するべく、「ランドセル」と「リュック」を掛け合わせた商品を開発・販売を開始しました。
「リュッセル」「リュックセル」「ランリュック」などとよばれる新しい形の通学鞄です。
リュッセルの特徴や素材、耐久性など気になるポイントを調査しました。
リュッセル・ランリュックとは
小学生の通学カバンといえば、「ランドセル」ですよね。
全体が革で作られており、その耐久性が特徴的です。
また、ランドセルには後ろへ転倒した際のケガ防止の役割や夜道や雨の日でも安心して登下校できる反射板がついているなど利用することでのメリットが多くあります。
一方でランドセルは本体だけで約1,300g、物によっては1,500gを超える重さがあり、子どもへかかる負担はかなり大きいものとなります。
「ランドセルが重すぎる」問題からこんな話題が上がったのはご存知でしょうか。
重すぎるランドセルが“キャスター付き”に! 小学生が考案した「さんぽセル」に反響
悟空のきもちTHE LABOから販売されている「さんぽセル」
ランドセルにキャスターをつけるというアイデアで記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
https://www.fnn.jp/articles/-/270191
この「さんぽセル」が話題となり、ランドセル各メーカーは「ランドセルが重すぎる」問題に向き合うことになります。
各ランドセルメーカーがランドセルの良いところはそのままリュックの性質を掛け合わせることで、「軽くて丈夫な通学鞄 リュッセル」を販売開始しました。
リュッセル・ランリュックのメリット
リュッセルの1番のポイントはその重さにあります。
通常のランドセルはおおよそ1300g程度ですが、リュッセルは1000g程度とランドセルと比べ300gほど軽く作られています。
またメーカーにより異なりますが、リュッセルにはリュックのようにサイドポケットがついており、水筒が収納可能な他に、
スーツケースのように横のファスナーで大きさを変えられるなど大容量の収納にも対応しています。
リュッセル・ランリュックのメリット
・300g~500g程度ランドセルより軽い
・リュックの機能が搭載されている
リュッセル・ランリュックのデメリット
6年間通学に利用するカバンと考えると、革ではない素材を利用するリュッセル・ランリュックは耐久性部分で課題が残るようです。
まだ各社の販売開始から時間が経っていない商品が多いため、耐久性に関してクチコミがありません。
メーカーによっては保証期間を設けていることもあるため、必要に応じて修理を依頼する必要がある可能性があります。
リュッセル・ランリュックのデメリット
・ランドセルと比べると耐久性が劣る
・6年間で修理が必要な可能性がある
リュッセル・ランリュックを徹底調査
実際に現在販売されているリュッセル・ランリュックに利用される重さや素材を紹介していきます。
Rikomon(リコモン)ランドセル
リコモン(Rikomon)は、兵庫県豊岡市の株式会社タカアキが展開するランドセルブランドです。
株式会社タカアキは有名ブランドへカバンの卸業者を行なっていることもあり、カバン・リュックの製造に関しての技術や知識が豊富です。
2022年よりランドセルの製造も開始し、「ランドセル」「リュック」その両方のノウハウがあるブランドになります。
商品 | 価格 | 重さ | カブセ | 本体 | 箱の中 |
---|---|---|---|---|---|
FLY(フライ) | 38,000円 | 約925g | タフガード | ナイロン中空糸生地 | ナイロン110ツイル |
NINE(ナイン) | 45,000円 | 約999g | タフガード | ナイロン中空糸生地 | ナイロン110ツイル |
MORE(モアー) | 54,000円 | 約1,290g | タフガード | ナイロン中空糸生地 | ナイロン110ツイル |
Rikomonが発売する「リュッセル」はより一般的なランドセルに近い形が特徴です。
本体部分に使用されている「ナイロン中空糸」は合繊繊維の中では最軽量で、保温性が高く、柔らかい、かシワになりにくい、速乾性が高いなどの特徴があげられます。
カバンの製造をになう企業だからこその発想でよりランドセルに近い通学鞄を実現しています。
NuLAND(ニューランド)
NuLAND(ニューランド)は、合同会社RANAOSが展開するブランドです。
東京に本社をおき、これからの循環型社会に適応できる先進的な再生リサイクル布を使用したランドセルを販売しています。
商品 | 価格 | 重さ | カブセ | 本体 | 箱の中 |
---|---|---|---|---|---|
NuLAND (M) 2021モデル | ¥33,000 | 約896g | ポリエステル生地100% | ポリエステル生地100% | ポリエステル生地100% |
NuLAND (L) | ¥39,600 | 約1060g | ポリエステル生地100% | ポリエステル生地100% | ポリエステル生地100% |
使用されている「ポリエステル生地」は、耐久性が高く、速乾性、耐候性、軽い、シワになりにくいといったメリットがあります。
とにかくランドセルを軽く!
両手が空くように.体操服、上履き、水筒、リコーダーなど全て中にしまえる
3肩腰が痛まないようになるべく重さを感じさせない
タブレット類を衝撃を感じないところにしまう
大小様々なポケットにしまってあるマスク、家の鍵、定期など、をすぐに取り出せる
お弁当を傾けずに入れる
水筒はランドセルの中にも外にも収納できる
ゲリラ豪雨で濡れてもあわてずに済む素材
好きな色が見つかるようカラー展開あり
身長が伸びるので体に合うサイズ展開
ランドセルのおしゃれなデザイン
https://nuland.jp/pages/about-function
引用:ニューランド公式様
ERGORANSEL(エルゴランセル)
ERGORANSEL(エルゴランセル)は、埼玉県に所在地をおくブランドです。
ERGONOMICS(エルゴノミクス:人間工学)と、RANSEL(ランセル:ランドセルの語源であるオランダ語)
文字通り、人間工学を考慮した子どもの体に最適なランドセルを目指しています。
https://ergoransel.com/
引用:ERGORANSEL公式様
商品 | 価格 | 重さ | カブセ | 本体 | 箱の中 |
---|---|---|---|---|---|
ランドセル | ¥55,000 | 約1090g | 人工皮革(帝人コードレ、タフガードライト) | コーデュラナイロン1000D | VIROBLOCKリサイクルナイロンリップストップ |
本体に使用されている「コーデュラナイロン1000D」は、ナイロンの7倍もの強度を持つ耐久性に優れた繊維で、インビスタ社の登録商標。
人間工学に基づき、過酷な状況で背負うことを想定して作られた登山リュックを参考に、
「走っても身体にフィット」し、「子どもの身体への負担が少ない」ランドセルとして注目されています。
https://select.cuna.jp/item/871.html
引用:Cuna select様
ARTPHERE(アートフィアー)
ARTPHERE(アートフィアー)は株式会社由利が展開するブランドです。
たっぷり入れても軽く持てる工夫。
リュックのように機能的で、環境も考えた新しい通学鞄。
https://shop.artisan-atelier.net
引用:Artisan 豊岡鞄様
商品 | 価格 | 重さ | カブセ | 本体 | 箱の中 |
---|---|---|---|---|---|
豊岡鞄スクールリュックUMI | ¥49,500 | 約1,180g | 漁網再生ナイロン | 漁網再生ナイロン | ポリエステル |
本体に使用されている「漁網再生ナイロン」は、北海道の道東エリアで回収した廃棄漁網を活用しています。
鞄の産地「豊岡」でつくる、子どもたちの学校生活にとって必要なリュックの機能を考えて形に創造した
「子どもたち、地球環境にやさしいSDGsなスクールリュック」です。
背負ったときに軽く感じる低反発のウレタン芯の組み合わせた当社特許ZeRoGベルトを採用。負担を軽減し、子どもたちの体の成長をサポート。
また安全、安心の機能を備えています。
https://shop.artisan-atelier.net
引用:Artisan 豊岡鞄様
マルヒロ
マルヒロは福岡県に所在を置く会社です。
今までにない機能やデザインで様々な活躍を見せる子どもたちにいつでも寄り添えるそんな自由なランドセルを作りました。
https://maruhiro.net/rikkusel
引用:マルヒロ 公式様
商品 | 価格 | 重さ | カブセ | 本体 | 箱の中 |
---|---|---|---|---|---|
リュックセル アドバンス | ¥22,000 | 約1,280g | ターポリン | ナイロン420デニール | ナイロン210デニール |
本体に使用されている「ターポリン」は、ポリエステルの繊維を合成樹脂フィルムで加工した、強度の高いビニール系のシートのことを言います。
まとめ
本革や合皮の使用を減らし、ナイロンやポリエステルの比率を増やすことで軽量のランドセルを実現しているメーカーが多いことがわかりました。
リュッセル・リュックセル・ランリュックなどさまざまな呼び方がありますが、そのどれもが子どもの負担を考え、より使いやすい形を目指しています。
メリットデメリットを理解した上で、一度軽量のモデルを検討してみるのはいかがでしょうか。
投稿者プロフィール

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日本で鞄と言えば豊岡。一流ブランドを製造してきたカバンメーカーがランドセルをつくる。バッグを作り続けてきたからこそできる技術や考え方で、どんな子にも使いやすく快適な「半歩先行くランドセル」を作ります。
Instagramはこちら
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