軽量ランドセル徹底解説。話題のリュッセルの重さや素材とは

高級人気ランドセル3選。牛革やコードバンへのこだわりとは。

牛革やコードバンには経年での独特の風合いがあります。6年間使うランドセルにはぴったりの素材ですよね。
しかし、手入れの難しさや耐水性の問題、価格の関係からランドセルには利用されないことが多くあります。
今回は牛側やコードバンを利用した高級ランドセルをご紹介します。

ランドセルに利用される革素材とは

ランドセルにはさまざまな革素材が利用されます。
牛革や豚革、馬革、人工皮革などそれぞれのメリット、デメリットを生かして使用されます。
デザイン(加工)のしやすい革はどれか耐久性は、耐水性は、価格はなど各ブランドがさまざまな面から検討しどの」革素材を利用するのかが決定されます。
最近では人工皮革の性能が格段に向上していることから牛革などの天然皮革は利用されない傾向にあります。

耐久性が高い牛革

牛革

牛革(カウレザー)は、昔から日本でも使用されていましたが、もとは北アメリカから普及しました。
北アメリカでは牛肉を食べる機会が多かったのが理由の1つです。
食肉として消費された牛の革を使うため、生産量が常に安定しており、最も身近な革素材といえます。

特徴1.耐久性が高い

牛革は、皮膚の繊維組織が均一に整っているため、非常に丈夫です。
そのため加工がしやすく、ランドセルの素材にもよく利用されます。

特徴2.質感の変化が楽しめる

手入れに使用するオイルや手垢などが染み込み、経年で色や質感が変化する楽しみがあります。
革製品を好んで利用する人はこの変化を楽しむ方が多いのではないでしょうか。
経年の変化を楽しめることからランドセルでは、一番目立つカブセ部分のみ牛革を使用するメーカーもあります。

特徴3.水に弱いので注意

本革製品の特徴として水に弱いと言うものがあります。濡れたまま放置すると水あとが残ったり、変色することも。
防水スプレーをするなど対策をしましょう。

通気性が高い豚革

スエード

豚革(ピッグレザー)は牛革よりも繊維が細かく、表面を磨くと美しいスエードになります。
何といっても通気性の高さが特徴的で、透湿性も高く、湿気を外に逃してくれる性質があります。
防水性が重要なランドセルには向かないように感じますが、背中部分の素材やランドセル内面の素材にはぴったりです。

特徴1.通気性が高い

豚革は毛穴が3つ並んでおり、革が流通している動物の中では、ブタとゾウ以外ではみられません。
この毛穴のおかげで高い通気性や透湿性が得られます。
ランドセルのカブセ部分には向かない素材ですが、背中部分や内装には十分生かせる素材といえます。

特徴2.とにかく丈夫

牛や馬の革は乳頭層とその下の網状層がはっきり分かれていますが、
豚革は全体が乳頭層(キメが細かい部分)でできており、革の深い層でもボソボソせずに丈夫です。

特徴3.質感の変化が楽しめる

他の革と同様に使い続けることで風合いが変わり、質感を楽しむことができます。
日本で生まれたアメ豚と呼ばれる種類の革は、昔からランドセルの裏地に利用されています。

高級感のある馬革

コードバン

本革の中でも人気の高い革が馬革(ホースレザー)です。
馬革のなかでも馬の臀部(おしり)からとれるコードバンは繊維が緻密で硬く、希少性の高い素材として人気です。
裏面を表にして使用することや、裏面を少しずつ削りとり、わずかな上質な層だけを残して仕上を行う点など、コードバンならではの加工が必要です。
そのため価格が高く革の使用が多いランドセルにはあまり利用されない素材です。

特徴1.部位ごとに性質が異なる革

馬革は軽くやわらかい「ホースレザー」や硬くてハリがある「コードバン」など部位によって特徴が異なります。
軽くて柔らかいホースレザーはその上品な特性から「しなやかな革」と呼ばれており、手に馴染みやすい革です。

特徴2.強度や耐久性が高いコードバン

馬革の中でもコードバンは繊維密度が非常に高く、牛革のおよそ3~5倍高密度と言われています。
コードバンは硬くてハリがある革であることから紳士物(メンズ)に使用されることが多いです。

おすすめの本革ランドセル3選

本革素材はその加工方法や工程でさまざまな特徴が現れます。
また、重くなりがちな本革ランドセルも本革の使用を一部分のみにすることで解決したり、より本革に近い素材を開発するなどさまざまな企業努力が行われています。

土屋鞄

土屋鞄ランドセル
【コードバン】ランドセルを革の種類から選ぶ

土屋鞄のランドセルはそのブランド力と大人っぽいデザインで人気のランドセルです。
見かけだけでなく、丈夫さを追求していたり、安心に使える完全無料保証がついていたり、ソフト面も充実していて流石の一言です。
一方、その分料金は高く、また長い目で収容力(使いやすさ)には若干の懸念が残ります。
加えて、どちらかというと子供に人気というよりは大人に人気のランドセルとなっています。
引用:biocafe様

鞄工房山本

山本
kabankobo.com/leather/

職人技で仕上げられた高級感が楽しめるランドセルでありながら、2024年モデルは男女とも使えるニュアンスカラーや、軽量のキューブ型の新モデルも登場しました。
トレンドを取り入れた進化を続けている鞄工房山本。ますます目が離せません!
引用:iimono様

ランドセル工房生田

生田
https://www.randsel.jp/product/earth/

「生田」のランドセルは自分好みにカスタマイズできるのが特徴で、それでいてお値段もお手頃価格という家計に嬉しいランドセルです。
引用:biocafe様

人工皮革もおすすめ

本革と対比される革といえば「人工皮革」ではないでしょうか。
人工皮革は「価格を抑える」「手入れを簡単にする」「耐久性をあげる」といった部分を目的に作成されています。
子供の利用を想定し、手入れのしやすい素材を洗濯することもお勧めします。

Rikomonランドセル

Rikomonランドセル
https://rikomon.com/

Rikomonランドセルは大手ブランドのかばん製造を担う会社が出すランドセルブランドです。
ランドセルとリュックの良いところを掛け合わせた「リュッセル」やさまざまなパーツのカスタムが可能な「あるま」など、子どものためのランドセルを生産、販売しています。

まとめ

6年間使うものだからこそ素材や品質に十分にこだわりたい部分ですよね。
本革は十分な手入れが必要ですが、長く使えば馴染みが強くなります。
ランドセルの実物をみてみることもおすすめですので、お近くの販売店へぜひ足を運んでみてください。