激安のランドセルって大丈夫?安全性と安い理由について | 豊岡鞄 日本製ランドセル Rikomon

激安のランドセルって大丈夫?安全性と安い理由について

価格帯の高いランドセル、なるべく安く購入したいですよね。
そんな時に調べていて目に止まるのは格安、激安の文字。
本当に安いランドセルを買って大丈夫なのか、すぐ壊れてしまわないか、様々な不安が出てきますよね。
今回はそんな激安ランドセルについてご紹介します。

近年のランドセルの価格帯


画像:https://www.photo-ac.com/main/detail/26461906

ランドセルが誕生してから約80年が経とうとしている現在ですが、毎年ランドセルの価格は上昇傾向にあり、誕生してすぐの1950年には現在の価格で17,000円ほどだったのに対し、現在は50,000円近くにまで上がってしまっています。
この理由については、ランドセルの素材に上質な皮革が使われるようになったことや、背負い続けても疲れにくくなるような機能性の向上による金具やパーツの増加が原因しています。

価格が上がった分、昔と比べて使いやすくもなり、丈夫にもなりました。
ですが、高級品なことには変わりなく、なかなか手が出せず、小学生にあがるお子さんがいても、「うちはランドセルは持たせられないな」というご家庭も多いかと思います。

1年間200日登校するとして、6年間で1,200日。
50,000円を1,200日で割ると、1日あたり約42円。1ヶ月に換算すれば700円ほど。
1日換算、1ヶ月換算にしてみればかなり安く見えますが、1950年当初だと、1日あたり約14円、1ヶ月あたり約227円です。

私たちが生活していく上で、この1ヶ月500円近くの差が空くことでどれだけの生活水準があがるでしょうか。
そんな中、安売りされているランドセルもあります。
どんな仕組みで、またどんな理由で安く売られているのでしょうか。

なぜ安売り?


画像:https://www.photo-ac.com/main/detail/25074941

安売りされているランドセルは、だいたい型落ち品が多いです。
1年前の型のものなどは、品質としてはほぼ新型と変わらず、デザインだけが少し変わっているといったものが多いです。
そのため人気ブランドのランドセルを比較的安価で購入することができます。

型落ちランドセルについてはコチラ

またネットで買えるというところも安さの秘密に繋がります。
ネットで買うことにより、説明をする販売員などの人員削減、コストカットができるため、安く売ることができます。

ただ、ネット等で安価に売っているのは、人気ブランドだけではなく、あまり有名じゃない無名のブランドが格安で売り出していることもあります。
その場合、品質や素材、機能性などは十分に確認した上で購入することをおすすめします。
安くで売られている分、背負いやすさや、使いやすさといったランドセルの性能等に重きを置いて作っていないことがほとんどです。

激安ランドセルのメリット・デメリット

メリット

1. 価格が安い

安売りされているランドセルは、通常のランドセルに比べて価格が安いのが最大のメリットです。
冒頭でもご紹介したように高騰し続けているランドセルだからこそ、安価でランドセルを手に入れることができれば、家計にもやさしくなります。

2. 人気のデザインが手に入る

人気のデザインやカラーは、高価なものになることが多いため、安売りされているランドセルであれば、人気商品も手に入る可能性が高くなります。
ただし、あまりにも人気で、発売当初に売り切れてしまい製造が終了しているようなデザインもあります。

3. 即日発送も可能

一部の安売りサイトでは、即日発送も可能な場合があります。
急ぎの場合でも、手軽に購入できるのが利点です。

デメリット

1. 品質の低さ

安売りされているランドセルの品質については、確認が必要です。
少しでも価格を抑えようと安価な素材が使われている場合があるため、見た目はイマイチであり、買ってから後悔することは屢々あります。
購入前に素材や製造工程を確認するようにしましょう。

2. 耐久性に欠ける

安売りされるランドセルは、比較的低価格のため、耐久性に欠ける場合があります。
ただでさえ子供たちはわんぱくで元気いっぱいです。
ランドセルを丁寧に大切に扱うことは極めて少なく、すぐに壊れてしまうことは目に見えています。
そのためすぐに買い換えることになり、結局コストは倍以上かかることに。
長期間の使用に耐えるように作られていないものがあるため、購入前に製造元の情報を調べ、耐久性が高そうなものを選びましょう。

3. サイズが合わない

安売りされているランドセルの中には、サイズの種類が限られているものもあります。
安価なことを重視して作られているため背負い心地等も悪く、6年間背負い難いものを使い続けなければならない可能性があります。
サイズが合わない場合、しっかりと体にフィットしないため、持ち運びが不安定になり危険となる場合があります。

買う際の注意点

上記でも書きましたが、老舗ブランド、人気ブランドの格安ランドセルは信頼と実績がある分、買っても多少は安心ですが、製造されてから3年以上経っているものは注意が必要です。

近年のランドセルは人工合皮が使われているものが多くなっているのですが、人工合皮の品質保証は大体10年ほど。そのため、2年3年経っていると単純計算しても6年生になるまで使い続けることが難しい可能性が高くなります。

ネットなどのアウトレットセールの商品をみていると、10,000円前後で売られているものもあります。基本的に上記の理由によりどこのメーカーも製造から2年以上経った物に関してはメーカー側で買い取り、廃棄処分にしていますが、ネットなどの安売り販売のページを見てみると、製造から2年以上経った物も売られています。

2年以上経ったランドセルは、ものにもよりますが大体は金具の劣化や刺繍のほつれ、背かんの耐久性の低下など、様々な欠陥があるものが多く、購入はおすすめしません。

大切なのは値段?もの?


画像:https://www.photo-ac.com/main/detail/506706

ランドセルは、様々な会社が日々研究に研究を重ね、毎年新機能を搭載して新作を発売しています。
そのため、型落ち品は性能が少なくとも落ちていることは仕方ないことです。
ただ、その品質の低下で、子供たちに悪影響があったとしたら、あなたは耐えられるでしょうか。
背負いにくく、姿勢が悪くなってしまったり、ランドセルを背負うことが億劫になってしまったり、腰や肩を悪くしてしまったり、そんな子供の姿を見ていられるでしょうか。

安価で買う場合は大手メーカーのものであれば安心して使うことができます。
良いものを良い価格で。しかし、年々物価は上昇し、その中で品質を向上させなければならない。
それにはどうしてもコストがかかってしまう。どの企業もこのジレンマと格闘しながら、どのメーカーも新しいランドセルを作り続けています。

高価なものが品質が最高かといったら、必ずしもそういうことではありません。
デザインにこだわっている理由で高価になっているものもあれば、素材に拘っているから高いというものもあります。

結局大切なのは、「使いやすさ」「品質」です。
安くても品質が良ければ6年間使い続けることは容易にできます。
購入の際はブランド、機能性、品質、何年に製造されたか。
このチェックさえしていれば何も問題はありません。
あとは、親子で納得のいくデザイン、形のランドセルを選ぶという大事なところも忘れないでください。

品質がイマイチなものを買って、ランドセルもあなたの心も耐久性を欠いてしまうくらいなら、安心して使い続けられる品質のものを選んで買いましょう。